“失敗しないマイホーム購入術”
「ふたりで働けば、少し余裕のある家も買えるかも」
「子どもが生まれる前に、マイホームを決めたい」
「仕事が忙しいから、モデルルーム巡りも大変…」
今、住宅購入を考える共働き世代は増えています。しかし、収入の安定がある一方で、「ふたりで働いているからこそ陥りやすい落とし穴」も存在します。
今回は、そんな共働き世代が**“無理なく、後悔なく”マイホームを手に入れるための考え方と実践法**を、リアルな視点でまとめました。
① 共働き夫婦にありがちな「失敗」とは?
❌【収入見込みに頼りすぎる】
→「ダブルインカムがあるから余裕」と思い、背伸びした価格帯の物件を選びがち。
しかし、出産・転職・病気・介護など、人生の変化は想定外のタイミングでやってきます。
❌【生活動線や通勤の“すれ違い”】
→夫婦で勤務地が離れているのに、「駅近・人気エリア」の一点集中で選んでしまうと、どちらかが通勤1.5時間コースになることも。
❌【ライフステージの“先読み不足”】
→「今の2LDKで十分」と感じても、5年後には子どもが2人、両親との同居…なんてことも。将来像の共有不足は大きな失敗のもとになります。
② “失敗しない”5つのマイホーム購入術
✅【1】「片働きでも返せるローン設計」をベースに
→仮にどちらかが退職・育休に入っても家計が破綻しないラインを基準にするのが鉄則。余裕資金は「繰上返済」や「教育費」に振り分けるのが◎。
✅【2】共働き“あるあるストレス”を回避する間取り選び
→在宅ワーク・家事分担・子育てを想定した以下のような間取りが人気:
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個室ワークスペース/書斎(2.5畳でも可)
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家事動線のよいキッチン・ランドリールーム
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収納多め(外出時間がバラバラなため着替えが個別)
✅【3】“今”より“10年後”を見越した立地選び
→駅距離や商業施設だけでなく、小中学校、病院、保育園の待機状況などを要チェック。「資産性」と「生活利便性」の両立を目指しましょう。
✅【4】ふたりで「希望条件の優先順位」を可視化
→「広さより立地?」「通勤より子育て環境?」など、お互いの価値観をすり合わせるシート作成がおすすめ。担当者への相談もスムーズになります。
✅【5】買って終わりにしない「家計と家の両立設計」
→住宅ローン控除、固定資産税、修繕費など、「買ってからかかるお金」も事前に算出しましょう。共働きならこそ、老後資金も並行して準備したいところ。
③ 共働き家庭に人気のエリア傾向とは?
以下のようなエリアは、通勤・子育て・家計のバランスが取りやすいとして注目されています。
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【東京圏】武蔵小杉、北千住、練馬区、赤羽エリア
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【関西圏】天王寺区、高槻市、夙川~西宮北口エリア
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【地方都市】福岡(薬院・西新)、仙台(長町)、名古屋(星ヶ丘)
※いずれも「複数路線+教育・医療環境が整う」「物価とのバランスが良い」が共通点。
④ “自分たちらしい家”のためにやっておきたいこと
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資金計画は「夫婦別々+合算パターン」で複数試算
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住宅ローンの“連帯債務”と“ペアローン”の違いを理解
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共働きならではの「家事・育児シェア」を間取りに反映
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住宅選びは「ふたりでスケジュール化+役割分担」
⑤ 結論:マイホーム購入は「共働きの家計設計」そのもの
共働き世代にとって、マイホーム購入は単なる“夢の実現”ではなく、未来のライフデザインを組み立てるターニングポイントです。
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無理のない借入額
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ストレスのない生活動線
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変化に強い立地と資産性
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二人三脚での意思決定
この4つの柱を意識していけば、「買わなきゃよかった」ではなく「買ってよかった」と思える家づくりがきっと実現できます。