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住宅ローン金利は上がるのか?

― 固定と変動、いま選ぶならどっち

2024年3月、日本銀行がマイナス金利政策の解除を発表し、長らく続いた超低金利時代にひとつの節目が訪れました。この動きに呼応するように、住宅ローン金利もじわじわと上昇傾向を見せはじめています。

「これから家を買おうと思っていたのに…」
「変動金利で借りてるけど、大丈夫?」
そんな不安を抱く方も多いのではないでしょうか。

今回は、住宅ローン金利の現状と見通し、そして「固定金利」と「変動金利」、**いま選ぶならどちらがいいのか?**について、住宅購入検討者の目線でわかりやすく解説します。

まず結論:金利は“じわじわ上昇”する可能性が高い

今後の金利動向について、完全な予測はできませんが、“中長期的には上昇トレンド”と見るのが現実的です。

その理由は以下の通りです:

  • 日銀のマイナス金利解除により、短期金利は既に上昇傾向

  • 長期金利(=10年国債利回り)も0.7〜0.9%前後で推移

  • アメリカなど主要国の金利は高止まり傾向で、日本もいずれ追随の流れ

ただし、急激に金利が上がる可能性は低く、しばらくは“ジリジリ”とした上昇が続くとの見方が強いです。

固定と変動、それぞれのメリット・デメリット

方式 メリット デメリット
固定金利 金利がずっと変わらず、返済額が一定で安心 初期金利が高めに設定されており、総返済額が大きい
変動金利 初期金利が非常に低く、月々の返済が抑えられる 金利上昇リスクあり。将来返済額が増える可能性

現在(2025年4月)の金利水準で見ると:

  • 変動金利:0.3〜0.6%程度(年)

  • 固定金利(10年〜全期間):1.0〜1.8%程度(年)

変動金利は依然として魅力的な水準ですが、今後数年で徐々に上がるリスクを考慮する必要があります。

選ぶ基準は「今後の収支と価値観」

住宅ローンを選ぶ際、金利タイプの選定は**“金利予測ゲーム”ではなく、自分のライフスタイルに合った設計”**が重要です。

✅ 変動金利が向いている人

  • 今後も収入に余裕があり、金利上昇への備えができる人

  • 借入額が少なく、短期間で返済予定の人

  • 万が一金利が上がっても、家計に大きな影響が出ない人

✅ 固定金利が向いている人

  • 家計管理を安定させたい人

  • 子育てや老後資金など、将来の支出が読みにくい人

  • 「今の金利水準で固定できるのならお得」と考える堅実派

注目の選択肢:「ミックスローン」もアリ

近年は、**固定と変動を“半々”で借りる「ミックスローン」**という選択も増えています。

たとえば:

  • 総額4,000万円のうち、2,000万円を固定金利で、2,000万円を変動金利で借りる
    → 金利上昇リスクと低金利メリットの“いいとこ取り”

また、「当初固定型(例:10年固定)」というプランもあり、当初期間中は固定され、その後は変動に移行するというタイプも選べます。

住宅ローン選びは「金利」だけじゃない

実は、金利タイプよりも重要なのが以下の要素です:

  • 団体信用生命保険の内容(がん特約など)

  • 繰上返済手数料・期間延長の柔軟性

  • 審査の通りやすさ、対応スピード

  • 銀行ごとの特典(家電割引・ポイントなど)

住宅ローンは**「総合的な条件と、長期的な安心感のバランス」で選ぶべき金融商品**だということを忘れてはいけません。

まとめ:2025年春、いま選ぶなら?

タイプ おすすめ度 理由
変動金利 ★★★☆☆ 金利はまだ低いが、将来的な上昇リスクあり
固定金利 ★★★★☆ 今後の上昇を見据えて“固定できるうちに”という視点が有効
ミックス型 ★★★★★ 不確実性の時代に最も“柔軟性が高い”選択肢

おわりに:借りる前に、“借金の哲学”を

金利の数字に一喜一憂する前に、自分にとって家とは何か、住宅ローンは人生のどの段階に何をもたらすのか、“お金の哲学”を持って臨むことが、後悔しない住宅ローン選びの第一歩です。

いま、買うかどうか迷っているあなたへ――
金利は数字ですが、その選択は、人生の質に直結します。