値引き依頼をチャンスに変える会話術
不動産営業の現場で避けて通れないのが「価格交渉」です。
値引きの話になると「お客様の言いなりになって利益を削る営業」と「うまく付加価値を伝えて価格を守る営業」に分かれます。
同じ条件の商品を扱っているのに、この差はどこから生まれるのでしょうか。
価格交渉に強い営業マンは、単に「値引きしない強さ」を持っているのではありません。
彼らは、価格の背景と価値を丁寧に伝える力を持っています。
「この価格の理由」「この物件がもたらす未来のメリット」を事前にしっかり伝えているため、お客様が価格に納得しやすいのです。
ここで重要なのは、個人の力量に任せるのではなく、組織として交渉力を育てることです。
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価格を守るための共通トークや資料の整備
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「値引き依頼=購入意欲が高まっているサイン」と捉える視点の浸透
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値引きに頼らず成約につなげる営業プロセスの標準化
これらを全社で実行できれば、粗利率が改善し、利益の安定化にも直結します。
経営者にとって「価格交渉に強い営業を育てる」というのは、単なるテクニック指導ではなく、利益体質の企業をつくる経営課題だといえるでしょう。