― 富裕層が注目する次の“熱い都市”
富裕層の間で、今や資産形成の“選択肢の一つ”ではなく、“必須戦略”となりつつある海外不動産投資。
「日本国内はすでに成熟市場」
「為替と物価の分散でリスクヘッジを」
「家族の教育や移住も視野に」
こうした動機から、世界各国へと視線を向ける投資家が増えています。
今回は、海外不動産の基本と、次に“熱くなる”注目都市をわかりやすく解説します。
■ そもそも、なぜ富裕層は「海外不動産」に投資するのか?
✅【1】通貨・地政学リスクの分散
→円だけに資産を持つリスク(インフレ、金利上昇、政変)を避け、ドル・ユーロ・東南アジア通貨などへ分散。
✅【2】相続・贈与対策としての活用
→日本より税率の低い国に資産を移転することで、節税や資産承継の選択肢が広がる。
✅【3】利回りと値上がり益の両取りが狙える
→国内の3~4%に対し、6~10%以上の実質利回りを見込める地域も。将来の値上がり(キャピタルゲイン)も加味すれば、高い投資妙味に。
✅【4】教育・移住・ビザ取得の足がかり
→不動産購入により永住権や投資家ビザが取得できる国も存在。子どもの教育やリタイア後の海外生活と結びつける投資家も。
■ 今、世界の富裕層が注目する“熱い都市”5選
①【ドバイ(UAE)】
税制優遇×人口急増×超富裕層流入の三拍子
-
所得税・固定資産税ゼロ
-
ロシア・インド・アジア富裕層の逃避資金が集中
-
外国人でも100%所有可能な“フリーゾーン物件”あり
-
利回り:6〜9%、豪華な高級コンドミニアムが狙い目
②【マルタ】
パスポート取得も可能な投資先として再注目
-
不動産投資で市民権(国籍)取得可
-
欧州・中東・アジア・アフリカの交差点で物流拠点として成長中
-
賃貸不動産投資によるビザの取得が可能
③【ホーチミン(ベトナム)】
経済成長と若年層人口の勢いが続くアジアの星
-
GDP成長率6%超、若年人口多く住宅需要高
-
外国人でもコンドミニアム購入可能(一定条件下)
-
将来的な法改正・規制緩和も見据えた先行投資に◎
④【リスボン(ポルトガル)】
EU移住・永住権取得の“裏ルート”として注目
-
ゴールデンビザ制度(不動産取得で長期滞在許可)あり
-
安定した法制度と治安、英語通用率も高く外国人に人気
-
欧州でも割安な物価と高い生活満足度
⑤【アトランタ(米国ジョージア州)】
テック企業進出&人口増加の成長都市
-
シリコンバレーからの企業移転で需要増
-
比較的物件価格が安く、利回りが高い
-
管理・法制度が整っており、初心者でも始めやすい
■ 海外不動産投資の“基本ステップ”
-
投資目的を明確に(利回り?移住?節税?)
-
信頼できる現地パートナーを確保(日本語対応の仲介や弁護士)
-
購入後の管理・運用体制を確立(PM会社選定)
-
為替リスクと送金・税務処理を事前確認(日本側の税理士も重要)
-
売却出口までのシナリオを描く(将来的な出口市場も視野に)
■ 注意すべきリスクと回避ポイント
-
法制度・所有権の不透明さ → 弁護士による物件調査が必須
-
現地パートナーの信頼性 → 複数業者と面談・比較
-
収益の送金制限・課税 → 日・現地の税理士との連携必須
-
購入後の空室・劣化リスク → 現地での視察・査定を行う
■ まとめ:海外不動産は“投資”であり“戦略”である
海外不動産投資は「儲かるから」ではなく、“人生の選択肢を増やす”戦略的な行動です。
国内資産に偏ったポートフォリオから一歩踏み出すことで、通貨・国・生活の自由度を手に入れることが可能になります。
大切なのは、「どこを買うか」ではなく「なぜ買うか」。
その目的に応じて、都市選び、パートナー選び、リスク設計を丁寧に組み立てることが、海外不動産投資の成功への近道です。