COLUMN2026.01.08

外国人が買いやすい日本の物件とは?

外国人が買いやすい日本の物件とは?

2025年の制度・市場データから読み解く“人気エリアと理由”

日本の不動産は、世界の富裕層や海外企業から「安全性」「価格の安定」「法制度の透明性」を理由に注目を集めている。しかし、外国人投資家が購入する物件には**明確な“買いやすさの条件”**が存在する。

本稿では、「外国人が選びやすい物件の特徴」と「人気エリア」を整理する。

1.外国人が買いやすい物件の4つの条件

海外投資家が物件を検討する際、次の4点を重視する傾向が強い。

1)権利関係が明確で、管理品質が高い物件

海外投資家の最も大きな不安は、「不動産の管理が適切に行われているかどうか」である。そのため以下の条件が重視される。

● 長期修繕計画が整備されている● 修繕積立金が適正に積み立てられている● 管理組合の運営が健全● 管理会社の登録状況が明確(出典:国土交通省「賃貸住宅管理業法」)

マンション管理適正評価制度(星1〜5)も、外国人の意思決定を助ける指標となっている(出典:国土交通省)。

2)賃貸需要が安定している“流動性の高い物件”

外国人にとって、日本で自ら居住するケースは少なく、「賃貸運用できるか」が重要だ。東京都の人口構造を見ると、単身世帯の増加が続いており、特に23区中心部は賃貸需要が強い(出典:東京都「人口推計」)。

そのため、以下のタイプが選ばれやすい。

● ワンルーム、1K、1LDK(法人・単身者需要が強い)● 駅から徒歩7分以内● 築浅〜中堅マンション(管理状態が安定)

3)災害リスクが低い、もしくは情報開示が整っている地域

海外投資家は日本の災害リスクを理解しているため、「情報開示の充実」が重視される。

● ハザードマップで洪水・浸水リスクが低い● 液状化リスクが低い● 耐震基準(新耐震)に適合

国土交通省「ハザードマップポータル」は、海外投資家にも分かりやすい資料となっている。

4)外国語対応やフォロー体制があるエリア・物件

東京・大阪・京都などでは、管理会社や仲介会社が英語・中国語対応を進めており、購入後の不安が軽減される。実務上、外国語対応の有無は意思決定の大きな差となる。

2.外国人に人気のエリア(2025年版)

実際に問い合わせが多いエリアは、次の三つの要素に当てはまる地域である。

(1)生活利便性が高い(2)国際的な知名度がある(3)賃貸需要が強い

以下、公的データと市場動向から整理する。

1.東京(23区)

東京は依然として、外国人投資家から最も選ばれる市場である。

● 1位:港区

特に六本木・麻布・白金台は、国際企業の社員・大使館関係者の賃貸需要が強く、空室率が低い。富裕層からは管理の行き届いた高級マンションが選ばれやすい。

● 2位:渋谷区

表参道・広尾・代官山などはブランド性が高く、築浅マンションの値持ちが良い。単身者〜富裕層まで層が広い。

● 3位:中央区

銀座・日本橋はビジネスパーソン需要が強く、コンパクトマンションが安定。晴海・勝どきなど湾岸エリアは海外投資家の需要が増加(出典:国土交通省「地価公示」湾岸部の上昇傾向)。

2.大阪市

大阪はインバウンドの回復とともに、外国人投資家の注目度が上がっている。

● 中央区(心斎橋・本町)● 北区(梅田)● 浪速区(なんば)

特に中央区は民泊規制の動向が重要で、用途地域や自治体の条例確認が不可欠(出典:旅館業法・大阪市条例)。

3.京都市

観光都市としての不動の人気を持つ。ただし、京都市は民泊規制が全国でも厳しく、用途地域・規制区域の確認が必要(出典:京都市「民泊新法ガイドライン」)。

高額物件は東山区・中京区が中心。

4.福岡市

アジア圏との距離の近さ、人口増加(政令市でトップレベル)、空港アクセスの良さから人気が高い。中央区・博多区が特に選ばれる。

3.外国人が避ける“リスクのある物件”

人気エリアであっても、下記に該当すると敬遠される傾向が強い。

● 修繕積立金が極端に少ない● 管理組合が機能不全● ハザードリスクが高い(水害エリア等)● 外国語対応の窓口がない● 所有者が分散しすぎている“管理不全マンション”(出典:国土交通省「マンション管理適正化法」)

情報が明確で、管理が安定している物件ほど、外国人から選ばれやすい。

4.Beyond Realtyが提供する“選びやすさ”の支援

当社では、海外投資家の購入判断を助けるため、以下を徹底している。

● 管理品質の事前調査● 修繕計画・積立金の適正性チェック● ハザードリスク分析● 賃貸需要の定量データ提示● 外国語での管理レポート● 購入後の運用・出口戦略の提案

外国人投資家が最も重視するのは、わかりやすく、透明性の高い情報である。その“判断材料の整理”こそ、専門会社としての責務だ。

まとめ:外国人が買いやすい物件は“透明性が高い物件”

日本の不動産市場は世界的な信頼を獲得している。なかでも外国人投資家が選ぶ物件には、はっきりとした傾向がある。

● 法制度が明確● 管理品質が高い● 賃貸需要が強い● 災害リスクが低い● 情報が公開されている

これらを満たす物件こそ、“買ってから困らない”資産として評価されている。

【出典一覧】

・国土交通省「地価公示」・国土交通省「賃貸住宅管理業法」・国土交通省「ハザードマップポータルサイト」・東京都「人口推計」・京都市「民泊新法ガイドライン」・大阪市各種条例(旅館業法関連)

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